『真面目系クズくんと、真面目にクズやってるクズちゃん #クズ活』特集④

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持崎湯葉です。

真面目系クズくんと、真面目にクズやってるクズちゃん #クズ活

本日無事に発売されましたーーー!

持崎湯葉の著作、5シリーズ目、6冊目です!!!

というわけで特集もこれで最後なわけですが、正直もう宣伝することもないですよね。あらすじもキャラ紹介も昨日までで終わりまして。

なぜ全4回と公表してしまったのか、自分でもよくわかりません。

そこで前作『彼方なる君の笑顔は鏡の向こう』のあとがきでも行った、タイトルボツ案をいくつか紹介したいと思います!

タイトルって、作品の顔ですから!

それを紹介することは作品の概要を伝えるのと同義だと思うのです、僕は!

さて。本作のタイトルも、わりと悩んでひねり出した印象があります。

そこまで紆余曲折を、ぜひ見てやってください。

 

①『バズれ!真面目系クズくん #クズ活

思いついた瞬間「これはイケる!!!」と叫びましたね。

「俺、天才じゃねっっ?」と自分に酔いました。

翌朝、目が覚めました。

 

②『登場人物だいたいクズ。ひとり聖人君子。

これは実は、最終候補まで残っていたタイトルです。

まあでも、キャッチフレーズ感がありますよね。それはそれで良いんですけど。

僕がタイトルを考えるときの傾向として、「キャッチフレーズ地獄」に陥ることがままあるのですよ。

 

③『なぜあなたはクズなのに、真面目なフリをしているの?

はい。これがダメな方のキャッチフレーズ的タイトルです。

自己啓発本のタイトルか。

 

④『真面目なヤツらは、だいたいクズ。

これはキャッチフレーズな上に何を言っているのか。

 

⑤『限りなく真面目に近いクズくんと、限りなくクズちゃん

限りなく何かをパクろうとしていますね。

 

これらのような有象無象を切り捨てて、本タイトルは生まれたのです。

感慨深いですね。

後半、明らかにネタに走っていますが。

 

さてさて。

改めて本日発売されました、『真面目系クズくんと、真面目にクズやってるクズちゃん #クズ活』。

自信作だと思っています。

今、僕の書ける最高の作品であると自負しております。

まあ作家としての成長って、本を出すたびにどこかで見られなければいけないものなのでしょうが……。

自分を真面目系クズだと思っている人も、クズだと思っている人も、聖人だと思っている人も、それぞれの楽しみ方ができる物語になったと思います。

ぜひ、手に取ってみてください。

 

それでは。

次はいつ頃更新することになるのだろう、このブログ……。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

持崎湯葉

 

 

『真面目系クズくんと、真面目にクズやってるクズちゃん #クズ活』特集③

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持崎湯葉です。

真面目系クズくんと、真面目にクズやってるクズちゃん #クズ活

明日! 明日9/29発売です!! ひえぇぇ〜〜〜!!!

にわかに緊張感が高まってまいりました。いつまで経っても慣れないですね。

さて。今回は特集第3弾、昨日に引き続いてキャラクター紹介です。

昨日はヒロインの2人を解説しました。以下がその記事でございます。

そして今日は主人公と、もうひとり重要なキャラを紹介したいと思います!

 

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八卜悠楽(はちうら・ゆうらく)

真面目系クズであることを自覚している主人公。

自分がクズであると認めてはいるが、優等生に見られたいという感情もあり、結果としてそれに成功しているため、クラスの男子の中ではそこそこのポジションにいる。

通称、中間管理職

クズでありながらも、それを正当化し全方向に迷惑を振りまく黒内人花と同類であるとは断じて認めない。

「周囲のために慮っていると考えれば、あるいは人格者なのでは!」

とさえ、心のどこかで思っている。

そこへ黒内と白庭のような両極端に振り切っている2人の女子とほぼ同時期に関わり、振り回されるようになり、彼の苦悩は始まる。

彼の言動・行動に共感するか反感を抱くかで物語の印象は大いに変わると思います。

 

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鈴堂響子(りんどう・きょうこ)

八卜らのクラスにおけるスクールカーストトップランカー

可憐な容姿と気高き自尊心からクラスの全員が一目置く正真正銘のカリスマ。

白庭も人気だが彼女ほどの権力欲はないため、実質鈴堂がクラスを仕切っている。

ただ自意識をこじらせている面も見られ、自身の意に沿わない人物は容赦なく排他的に扱う。通称(というか八卜が言うには)、独裁系女子

そんな性格であるため、傍若無人な黒内とはまさに犬猿の仲。

ただし黒内は、どんな暴言をぶつけても向かってくる彼女を「愛している」という。

また八卜とも、ただのクラスメイト同士、というわけではないらしい……。

 

本作でちゃんと活躍するキャラは、昨日紹介した2人を合わせた総勢4人です。

おそらくですが、比較的少ないと思います。

しかしだからこそ、それぞれの個性をけっこう深くまで描けたと思っております。まだまだ書き足りませんが。

今日紹介したこの2人も、ヒロイン2人に負けず劣らず本作を支える大きな柱です。

ぜひぜひ、こいつらの生き様を読んでやってください。

 

今回はここまでです。

発売日の明日も更新します。

なんか漠然と、作品のセールスポイントを書き記そうと考えております。よければまた明日も訪れてみてください。

それでは。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

持崎湯葉

 

akm.md-dc.jp

 

『真面目系クズくんと、真面目にクズやってるクズちゃん #クズ活』特集②

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持崎湯葉です。

真面目系クズくんと、真面目にクズやってるクズちゃん #クズ活

今週の金曜発売です! 来るぞーもう間もなく来るぞー!

というわけで今回は特集第2弾、キャラクター紹介です。

本作で活躍する、きちんとフルネームが公開されるキャラは総勢4人です。少ねっ。

なので今日明日の2日に渡って、2人ずつ解説していきたい思います。

今日はあえて主人公を外して、ヒロインの2人です。

 

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黒内人花(くろうち・ひとか)

人の神経を逆なでするのが趣味の、自他ともに認めるクズ。

人の言ってほしくない、してほしくないことを瞬時に察知し迷わず行動に移す、性根の曲がった性悪ヒロイン。通称、エクストリームクズ

彼女自身クズであることを誇りに思うとともに、「クズとして生きることこそが人間として最も美しい」と信じてやまない。

その信条を証明するために生み出したのが、『クズ活』。

クズになるための活動、の略である『クズ活』を世に広め、世界中をクズにするのが夢だと語っている。

その被験者第1号に主人公を選び、物語は始まる。

何を考えているかわからない面ばかり目立つが、コーヒー・ホコリっぽいところ・動物全般・白庭雅雪など苦手なものも多い。

容姿は「なんかエロい」と男子たちから密かに評判。

 

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白庭雅雪(しろにわ・みゆき)

息をするように人助けをし、誰にでも変わらない態度で接する良い子。

自分とは異なる思想の持ち主でも真っ向から否定せず、きちんと理解して受け入れようとする心優しいヒロイン。通称、聖人君子

「誰かじゃなく、自分がやるんだ」との信条を胸に、目に映るすべての人間を助けようとする圧倒的な正義感の持ち主。

なのでクラスで浮く黒内を常に気にかけている。

主人公とは席替えで隣同士になったことをきっかけに急接近。

その洗練された性格と端正な見た目から、男女ともに好かれている人気者。本人にその気はないが、自然とスクールカーストトップに。

趣味は相撲観戦と、渋い。

 

この2人が、いわゆるダブルヒロインということになるのでしょう。

名前からして察知できると思いますが、思いっきり対比して描いた正反対の存在です。

両者ほぼ同時に主人公と関わりを持つことで、彼にとてつもない苦悩を与えることとなるのです。

 

さてさて。今日はここまでです。

明日は主人公と、もうひとり重要な女子キャラの紹介をしようと思います。

引き続きよろしくお願いいたします。

 

持崎湯葉

 

akm.md-dc.jp

 

『真面目系クズくんと、真面目にクズやってるクズちゃん #クズ活』特集①

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持崎湯葉です。

もうなんか、「更新久々すぎ〜〜〜っ!」とかそんな浮ついたことを書いている場合ではありません。

新刊が出ます。

『真面目系クズくんと、真面目にクズやってるクズちゃん #クズ活』

9月29日発売です。

タイトルの「結局何を伝えたいかわからない感」ヤバいですね。生意気にハッシュタグなんか付けちゃって。

そういうわけで今日から特集していきます。毎日かどうかは保証しません。

本日は大まかなストーリーの触りを語りたいと思います。

まずは、こちらが本作品のあらすじです!

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 どうです、この「よーし、何言ってんだおまえ」と首根っこ掴みたくなるあらすじ。

本作のキーワードを挙げるなら、やはり『クズ活』でしょう。

あらすじの通り、「クズになるための活動」の略です。

なぜそんな不毛な活動を推奨するか。それはヒロインの1人、黒内人花の持つ独自の哲学が由来しています。

「クズとして生きることこそが、人として最も美しい」

こう信じてやまないのです。

そんな彼女と出会った真面目系クズな主人公、八卜悠楽はどうなるのか。

そしてそんな彼女の天敵であるもう1人のヒロイン、白庭雅雪はどんな行動をとるか。

そちらは読んでからのお楽しみでござい。

 

というわけで今回はここまでです!

次回はキャラについて触れる予定です。

ちなみに試し読みはすでに公開されております。気になった方は以下より確認してみてはいかがでしょう!

akm.md-dc.jp

それでは!

ここまで読んでいただきありがとうございました!

 

持崎湯葉

 

 

今年もありがとうございました。

持崎湯葉です。
大晦日ということで、ご挨拶的な記事をひとつ。
今年出版した著書は2作品。
くしくも単巻の年となりまして。物語を全部書ききった、という意味では充実した年だったのでしょうか。でも巻数少ねぇー!
来年はもっと巻数を出したいです。そのためには執筆スピードをあげないとですけど。
あとはシリーズ。ちゃんと考えたいです。
でも単巻も楽しいんだよなー!!!
そんなジレンマに苦しんでいる今日この頃なのです。
というわけで来年は……どうなるかよくわからない!
ほんとに先が見えません。未知数です。なにが起きるのか2017年! かかってこい!
ちなみに2016年一番印象に残っているのは、知り合いのおじさんに「デビュー作読んだよ! あのモノノケグラディエーター!」と言われたことです。

そういえばブログから離れた期間にも、ありがたいことに質問がいくつかきていました。ありがてぇー!
というわけでここからは質問に答えていこうと思います。

Q
最近読んだ本ありますか?
A
最近読まなくなっちまいましたね~。作家として勉強しなきゃなんですけどね。
ただそれでもかろうじて読んだのは「りゅうおうのおしごと」ですね。熱いです。このラノ1位おめでとうございます!

Q
今まで描いてきたキャラで1番自分に似てると思うキャラは誰ですか?
A
むずかしぃー。というのも僕の書くキャラって大概ちょっとだけ僕の性格をあたえるか、まるで違う人間にするかのどちらかなのです。まったく同じ奴はいないんですよねー。
強いて言えば10文字の蒼くんの序盤におけるちょっと情けない感じは、書いてて昔の自分をみるような、同族嫌悪みたいな感情に苛まれました。

Q
けっこうアニメも観てます?
A
なんやかんや習慣って抜けないものですね。ずーっとなにかしら観てますね。今期はユーフォとかユーリとか夏目とか追っかけてました。有頂天家族二期楽しみー!

Q
出版社の印象ってそれぞれどんな感じですか?
A
集英社はごはんを食べはじめたときに電話をしてきて、講談社はシュークリームの袋を開けたときに電話してくる印象です。ほんと、狙い済ましたかのように。僕は監視されているのでしょうか。


以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
また来年も持崎湯葉をよろしくお願いいたします!
良いお年を!

持崎湯葉

この著作って、なんかこんなイメージ〜講談社編〜

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持崎湯葉です。

昨日に引き続き、これまでの著書についての僕の印象をまとめようと思います。

改めて、きっかけを与えてくれた本の王国浜松西さまに感謝! 

さあみなさん、浜松へ向け合掌!!!

さて。今日は講談社から出版された2作品についてです。

少なからずネタバレのある記事になりますので、未読の方はお気をつけください。

 

二線級ラブストーリー

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講談社ラノベ文庫でのデビュー作です。

集英社とダブル受賞ということですが、実は先に受賞が決まったのは講談社の方だったりします。でもモノノケグラデーションの方が早く出版されました。

ややこしい……。

そんなわけで僕の中では二線級も同様に処女作だと思ってます。

この作品は先にまとめちゃいます。もう、この言葉に尽きるでしょう。

『変態』です。

キャラクターの性癖が、というだけではありません。いやまあ、変態なんですけどね。おまえらなんなんだよ……ってくらい変態ですけどね。

ストーリーもまた作品の中で変態している、つまり形を変えているイメージです。

序盤のほんわかしたラブコメが、ひとりの変態が変態したことでストーリーも変態し、その後さらにひとりの変態が変態したことでまたもストーリーが変態した、という印象ですね。

伝われ! この想い、ニュアンスで伝われ!

やはりキャラが変態するということはそれすなわちストーリーの変態にも繋がる、という当たり前といえば当たり前な現象が如実に現れた作品だと思います。

まさにキャラクターがストーリーを導き出した、ということではないでしょうか。

ちなみに本編には直接関わっていないですが、妹の芽衣ちゃんを書くのはけっこう楽しかったです。ラブラブなモノノケとはまた別のタイプでしたが、こういう友人キャラ的な妹ちゃんも好きです。

ぶっちゃけるとこの作品もシリーズとして考えていましたが、担当さんとの会議の末、打ち切りました。今でもハードディスクには、6割方書き上がっている2巻の原稿があったりします。

好評の声が多く届いていただけに、かなり悔しかったわけで。

運命が奇跡的に変態することを、今でも心から望んでおります。

 

彼方なる君の笑顔は鏡の向こう

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これはまた不思議な経緯で生まれた作品だと思います。

最初はシリーズとして構想してプロットを組んだのですが、ストーリーを考えていくうちに僕の中で「これ、1巻でぜんぶ終わりそうじゃね?」と思うようになり、担当さんにプロットを見せたところ、まったく同じことを思ったそうです。

というわけで、単巻として発表することになりました。

もうひとつ書き始める前にテーマとして考えていたのが、『ハーレム』ですね。

ハーレムものって実は書いたことなくてですね。

書いてみたら、これがまた楽しい。

そもそもかわいい女の子を描くのが楽しくてラノベを書いていた、みたいなところもあるので、ある意味で原点に立ち返ったような気分になりました。

いろいろなタイプの女の子を書きまして、それ自体は楽しいのですが、彼女らに平等の存在感を与えるのは難しかったです。

またキャラもみなさん別のベクトルに面倒くさくて。

どの作品にも言えることなんですが、僕は面倒くさい女の子がけっこう好きだったりするので。「こいつめんどくせっ!」って思いながら書いてます。

あとこれも地味に初体験なのですが、主人公の一人称が『僕』です。

つまりは主人公の性格やスタンスも、今までの作品とはちょっとちがうのです。

そういえば今まで主人公については、ほぼ触れてきませんでしたね。

番外編として、著書4作品のそれぞれの主人公への印象をまとめるとこんな感じです。

春一(モノノケ):いい奴

家ノ助(二線級):楽しい奴

蒼(10文字):かわいい奴

詩歌(彼方なる):ちゃんとしてる奴

いやほんとに、こんな感じなのです。疲れてきたからってテキトーに書いてるわけじゃないです。ほんとです。

あ、あとこの作品の大きな題材となっている『雲外鏡』という鏡の付喪神は、一番気に入っている妖怪だったりします。題材にできてうれしー!

というわけで、『彼方なる君の笑顔は鏡の向こう』はまとめると、こんな感じです。

「ちゃんとした奴の、面倒くさくて不思議なハーレム」

うん、まとまってない。

 

そんなこんなで著書を語るコーナーでした。

疲れたー、けど楽しかったー。

明日も更新します。雑記をぽつぽつと。あと質問にも答えます。

それでは。

また明日です。

この著作って、なんかこんなイメージ〜集英社編〜

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持崎湯葉です。

うわぁ……久しぶり。3ヶ月ぶりの更新です。

定期更新やめるとここまでルーズになってしまうんですねぇ。

でもアクセス解析を見ると、毎日確認してくださっている方が何人かいまして。

ありがてぇーもうしわけねぇー!

 

さて。そんなもちゆばハイムですが、今回更新した理由は他でもありません。

Twitterにて告知したとおり、これまで出版した著書への作者なりの印象を、軽くまとめてみよっかな、なんて。

きっかけはもちろん、本の王国浜松西さまにて開催されている、『持崎湯葉フェア』です。なんとびっくり、浜松のとある王国にて、僕に関するフェアが催されているのです。日本にもまだ王権国家があったのですね。

ありがてぇーみんな浜松行こうぜ!

というわけで、このフェアに乗っかって僕も動こうかな、と。

今日のテーマは、集英社から出版された2作品です。

去年と今年の2作品ずつにしようかとも悩みましたが、一応僕なりに出版社によって雰囲気みたいなものを書き分けているので、この方がいいかな、と。

ちなみにストーリーにもガッツリ踏み込むので、ある程度ネタバレはあると思います。未読の方はお気をつけください。

 

 

モノノケグラデーション

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なんといっても処女作であり、実は人生で初めて書いた物語だったりします。

1巻となるストーリーを執筆しはじめたのは19歳くらいの頃だったと思います。なので今読み返すのはまあまあ恥ずかしい。

それがあの白身魚先生にイラストを描いてもらえたのですから、そりゃもう当時は飛び跳ねて喜びまして。今でもこの表紙を眺めながらちびちび芋焼酎傾けています。そして泣きます。「ああ、ここまで来たなぁ」と。どこに来たというのか。

おそらくラノベにおいて作品の顔となるのはメインヒロインであることが多く、それはこの作品でも同様だと思います。

僕の中でモノノケといえば、やはり小百合のアホさです。

いやほんとに。

コメディシーンだけじゃなく、すべてにおいてアホなのです。

しかしそんな彼女の鈍感力が、悔しいことに主人公を動かし、周囲を動かし、ひいては物語を動かしたのだと思います。かっくいー小百合。

そういう人って、たまにいますよね。

無自覚のカリスマというか、変な奴なのに一目置かれる存在。

僕の中にあるそういう人への敬意が、小百合に埋め込まれたのかもしれません。作家ってほんと、エゴイストですねぇ。

この物語の根本にある、自分にない価値観との遭遇とそれによる自意識の確立、というテーマは今後紹介するすべての作品にも、少なからず関わっていると思います。

やはりというべきか、すべての始まりの作品って感じですね。かっくいー小百合。

ちなみにですが、これまで出版した中で一番楽しく書けたのは、モノノケの2巻だったりします。

羽音というスーパー可愛い妹キャラがメインというのもありますが、適度なバトル要素に適度な伝奇要素、適度な兄妹愛など、その時書きたかったすべての要素が適度に収まっていたからだと思います。

残念ながら続きを書くことができず、他のキャラを立たせるエピソードは発表できませんでしたが、2巻を書けたことでけっこう救われたような気もします。

最終的にまとめると、『モノノケグラデーション』ってこんなイメージです。

「かっくいー小百合」

テキトーか。

 

その10文字を、僕は忘れない

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 この作品の最初のきっかけは、担当さんからの「単巻書いてみない?」との提案からでしたね。思わず「マジけ」と呟いてしまいました。

というのも近年この業界って、単巻はなんというか、あんまりな印象だったので。

身も蓋もないことを言えば、売り上げ的に。

ただそれまでに打ち切りという現実を味わってきた身としては「物語の最後の最後まで書けるのは幸せなことなのかもしれない」と感じざるをえず、「マジけ」の後即座に「やったるで」と答えたのでした。情けない入り口ですねぇ。

この作品には大小様々なテーマをぶちこんだ印象があります。

ひとつはもちろん「ヤダ菫ちゃんかわいいっ」です。無論です。

ストーリーを構成する上で一番大事にしていたのは、蒼と菫の間を引き裂こうとする明確な敵を描かないようにした、とのことでしょうか。

邪魔や無意識の攻撃はありましたが、それが問題の主な原因にはなっていません。

あくまで、ふたりの間で生まれた亀裂がきっかけ、というわけです。

「他人のせいにするな」「おまえが悪いんだ」「どうすんだ、ほれどうすんだ」とキャラに問いかけてきたのです。やさしくねぇー!

そしてそれはきっと蒼の相手が、しゃべることに不自由のない女の子はもちろん、1文字もしゃべれない女の子であったなら生じなかった亀裂だと思っています。

10文字は時に甘美に、時に辛辣に、際立ってしまうものなのかな、と。

ちなみに最初に書いたとおりこの作品は単巻ものとして作ったので、続編の予定はありません。

でもその後やタラレバを想像すると、頭がけっこう賑やかになりますよね。

『もしもあそこでああなっていたら、蒼とみみこ先生が結ばれていたのではないか説』なんかは大いに盛り上がりました。脳内で。

ということでまとめると、『その10文字を、僕は忘れない』ってこんなイメージです。

「やさしそうでやさしくない、少しやさしい。あと菫はかわいい」

古い。

 

今日は以上です。

講談社の2作品はまた明日ということで。

ついでに明後日にも、今年を振り返ったり近況報告をさせてください。

それでは。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

持崎湯葉