続・美容院での会話

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不法侵入。

 

持崎湯葉です。

前にもここで告白しましたが、僕は美容師さんとの会話が苦手なのです。

なにより話しかけたら悪いなーという気持ちが先行してしまうんですよね。

しかし……しかしです。

先日なかなか興味深い美容師さんと出会いまして。

今回はその話をさせてください。

その美容師さんというのが、女性なんですけど、だいたいこんな感じの人です↓

「本日担当させていただきます〇〇ですっ。今日はどんな風にっ? はいはいっ、あーなるほど前髪残し系ですねっ。わっかりましたそれじゃ失礼しますっ。お客さんアレですねっ、芸能人のだれかに似てるって言われませんっ? えーすごい似てるんだよなーだれだろなーっ。そういえば私前に〇〇に似てるって言われたんですけど、似てると思いますーっ?」

むっっっっっちゃしゃべる!!!

もう次から次へと話題が展開していくんですよ。

基本的にノリが軽いっ。語尾に「っ」が付属しているのがデフォなのです。

そして結局僕がだれに似ているのかは教えてくれないのです。

ただもちろんですけど、僕の言葉にもちゃんと耳を傾けてくれます。僕の発言に対して3倍くらいの分量で返してくれるのです。

いわゆる、コミュ力モンスターと呼ばれる人種の方なのでしょう。

正直気圧されましたよね。こんな美容師さんに当たったことホントに皆無なので。

気を遣わずに話せたので楽でしたけどね。

しかしひとつ気になっていたのが、そんなしゃべっていて僕の頭髪は大丈夫なのか、ということです。

だいぶ失礼ですけど、そりゃ思ってしまいますよ。だってずっとしゃべってるんですもの。いつの間にか好きな家電メーカーの話になっていましたからね。普通美容師さんとそんな話しします?

不安を抱えつつも、施術が終了しました。

しゃべり尽くして満足そうな美容師さんは、鏡を見ながらこう言います。

「こんな感じですが、どうですかっ?」

僕は心の中で、こう叫ぶのでした。

かんっっっっぺき!!!

もうね、今まで出会ってきた美容師さんの中で、一番うまかったです。

絶対次もこの人に頼もうと、僕は心に誓いました。

コミュ力と技術を兼ね備える、まさに天が二物を与えた美容師さんのお話でした。

 

さてさて。

新刊『その10文字を、僕は忘れない』、発売されていますよ。

各方面から感想もいただいております。ありがたやありがたやです。

今後ともよろしくです。

それでは、今週もありがとうございました。

また来週です。

 

持崎湯葉

 

その10文字を、僕は忘れない (ダッシュエックス文庫)

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