この著作って、なんかこんなイメージ〜集英社編〜

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持崎湯葉です。

うわぁ……久しぶり。3ヶ月ぶりの更新です。

定期更新やめるとここまでルーズになってしまうんですねぇ。

でもアクセス解析を見ると、毎日確認してくださっている方が何人かいまして。

ありがてぇーもうしわけねぇー!

 

さて。そんなもちゆばハイムですが、今回更新した理由は他でもありません。

Twitterにて告知したとおり、これまで出版した著書への作者なりの印象を、軽くまとめてみよっかな、なんて。

きっかけはもちろん、本の王国浜松西さまにて開催されている、『持崎湯葉フェア』です。なんとびっくり、浜松のとある王国にて、僕に関するフェアが催されているのです。日本にもまだ王権国家があったのですね。

ありがてぇーみんな浜松行こうぜ!

というわけで、このフェアに乗っかって僕も動こうかな、と。

今日のテーマは、集英社から出版された2作品です。

去年と今年の2作品ずつにしようかとも悩みましたが、一応僕なりに出版社によって雰囲気みたいなものを書き分けているので、この方がいいかな、と。

ちなみにストーリーにもガッツリ踏み込むので、ある程度ネタバレはあると思います。未読の方はお気をつけください。

 

 

モノノケグラデーション

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なんといっても処女作であり、実は人生で初めて書いた物語だったりします。

1巻となるストーリーを執筆しはじめたのは19歳くらいの頃だったと思います。なので今読み返すのはまあまあ恥ずかしい。

それがあの白身魚先生にイラストを描いてもらえたのですから、そりゃもう当時は飛び跳ねて喜びまして。今でもこの表紙を眺めながらちびちび芋焼酎傾けています。そして泣きます。「ああ、ここまで来たなぁ」と。どこに来たというのか。

おそらくラノベにおいて作品の顔となるのはメインヒロインであることが多く、それはこの作品でも同様だと思います。

僕の中でモノノケといえば、やはり小百合のアホさです。

いやほんとに。

コメディシーンだけじゃなく、すべてにおいてアホなのです。

しかしそんな彼女の鈍感力が、悔しいことに主人公を動かし、周囲を動かし、ひいては物語を動かしたのだと思います。かっくいー小百合。

そういう人って、たまにいますよね。

無自覚のカリスマというか、変な奴なのに一目置かれる存在。

僕の中にあるそういう人への敬意が、小百合に埋め込まれたのかもしれません。作家ってほんと、エゴイストですねぇ。

この物語の根本にある、自分にない価値観との遭遇とそれによる自意識の確立、というテーマは今後紹介するすべての作品にも、少なからず関わっていると思います。

やはりというべきか、すべての始まりの作品って感じですね。かっくいー小百合。

ちなみにですが、これまで出版した中で一番楽しく書けたのは、モノノケの2巻だったりします。

羽音というスーパー可愛い妹キャラがメインというのもありますが、適度なバトル要素に適度な伝奇要素、適度な兄妹愛など、その時書きたかったすべての要素が適度に収まっていたからだと思います。

残念ながら続きを書くことができず、他のキャラを立たせるエピソードは発表できませんでしたが、2巻を書けたことでけっこう救われたような気もします。

最終的にまとめると、『モノノケグラデーション』ってこんなイメージです。

「かっくいー小百合」

テキトーか。

 

その10文字を、僕は忘れない

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 この作品の最初のきっかけは、担当さんからの「単巻書いてみない?」との提案からでしたね。思わず「マジけ」と呟いてしまいました。

というのも近年この業界って、単巻はなんというか、あんまりな印象だったので。

身も蓋もないことを言えば、売り上げ的に。

ただそれまでに打ち切りという現実を味わってきた身としては「物語の最後の最後まで書けるのは幸せなことなのかもしれない」と感じざるをえず、「マジけ」の後即座に「やったるで」と答えたのでした。情けない入り口ですねぇ。

この作品には大小様々なテーマをぶちこんだ印象があります。

ひとつはもちろん「ヤダ菫ちゃんかわいいっ」です。無論です。

ストーリーを構成する上で一番大事にしていたのは、蒼と菫の間を引き裂こうとする明確な敵を描かないようにした、とのことでしょうか。

邪魔や無意識の攻撃はありましたが、それが問題の主な原因にはなっていません。

あくまで、ふたりの間で生まれた亀裂がきっかけ、というわけです。

「他人のせいにするな」「おまえが悪いんだ」「どうすんだ、ほれどうすんだ」とキャラに問いかけてきたのです。やさしくねぇー!

そしてそれはきっと蒼の相手が、しゃべることに不自由のない女の子はもちろん、1文字もしゃべれない女の子であったなら生じなかった亀裂だと思っています。

10文字は時に甘美に、時に辛辣に、際立ってしまうものなのかな、と。

ちなみに最初に書いたとおりこの作品は単巻ものとして作ったので、続編の予定はありません。

でもその後やタラレバを想像すると、頭がけっこう賑やかになりますよね。

『もしもあそこでああなっていたら、蒼とみみこ先生が結ばれていたのではないか説』なんかは大いに盛り上がりました。脳内で。

ということでまとめると、『その10文字を、僕は忘れない』ってこんなイメージです。

「やさしそうでやさしくない、少しやさしい。あと菫はかわいい」

古い。

 

今日は以上です。

講談社の2作品はまた明日ということで。

ついでに明後日にも、今年を振り返ったり近況報告をさせてください。

それでは。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

持崎湯葉